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これはずいぶん前に聞いた話です。
子供の教育に3段階あるというお話で、その方は、
1.情操教育
2.規範教育
3.専門教育
という分類をされていました。
順番は必ず、
情操教育 → 規範教育 → 専門教育
でなければならないと言っていました。
●情操教育は、「心の、喜びと、悲しみと、痛みを教えること」
「心の喜び」とは、
褒められるとうれしい 愛されるとうれしい お母さんが喜んでくれるとうれしい そういう喜びを体験すること。
心の感性を育む段階で、情操教育の中心だそうです。 これが出来るまでは、次の規範教育に進むべきではないと仰っていました。
「心の悲しみ」とは、
叱られると悲しい お母さんが泣いていると悲しい 友達が泣いていると悲しい そういう悲しみを体験すること。
「心の痛み(苦しみ)」とは、
誤解されると心が痛い 相手を傷つけたら自分の心が痛い そうして「心も傷つく」ということと、その傷が痛いということを体験すること。 また、悲しみの淵から再び立ち上がろうとするときの苦しみを知ること。 これを早い段階で体験すると、思いやりの深い心になる。 ただし、そのためには十分な「心の喜び」の体験が必要。
●規範教育
情操教育の土台の上で行われるべき教育。
善悪をの判断基準を教えること。
その判断基準は、
「自分なりの基準」ではなく、「相手や全体にとって良いのか悪いのか」にあることを教える。
また、「今だけ良い」のではなく、「将来にわたっても良い」かどうかにあることを教える。
そのためには、忍耐や自己犠牲が必要な場合もあることを教える。
●専門教育
情操教育と規範教育は、すべての子供に必要な普遍的な教育ですが、専門教育は、技術、芸術など、その子の才能を育てる個別の教育。
中には、幼少時から行うべきものもあるが、その場合でも、情操教育と規範教育は必ず並行して行う。
また、情操教育と規範教育が不十分であると、迷いや挫折しやすくなる。 また、その子の専門性は、社会貢献と無関係な自己満足の専門性になり、時には社会に対して害となることもありえる。
という話でした。
私は子の話でとてもショックを覚えました。
「もっと早く聞きたかった」という思いと、「子育てを試行錯誤する前に聞いても深くは理解できなかっただろう」という思いが交錯していました。
「遅くなったけど、今からでも挽回しよう」という思いで子育てをやり直しているところです。
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